こんにちは歯科衛生士の高島です
10月にはいり、寒かったりまだ少し暑かったり寒暖差で何を着ていいか毎日困っています!(笑)
さて、題名にあったように今回は母乳と虫歯の関係についてお話ししたいと思います!嬉しいことに最近は妊婦の患者様やお子様のいる患者様も増えてきています♪
"母乳と虫歯の関係"が問題になる時期は一部のケースを除き、そのほとんどは1歳の誕生日前後から2歳の誕生日前までの約1年間です。この間に虫歯ができて歯医者を受診する子どもの大半が「母乳を継続中」か「最近卒乳したばかり」というケースです。そこで大切なポイントがあります!それは"母乳は二度変身する"ということです!
赤ちゃんが生まれて、おっぱいだけを飲んでいるときの母乳はなんの問題もありません。また、生後半年を過ぎて離乳食を食べはじめ、母乳と離乳食の両方を摂っていたとしても、ほとんど問題が起きることはありません。最初に母乳が変身するのは、1歳以降の夜間の授乳時です。(母乳そのものには何の変化もありません)1歳の誕生日を迎えるころに上の前歯が4本生えそろいますが、それ以降も夜間に複数回の授乳を行うと乳首と上顎と前歯の後ろ側の間に乳汁が停滞しそこから虫歯が生じる原因になることがあります!また、赤ちゃんが乳首を咥えたまま寝てしまうと、さらに虫歯になる危険性が、増してきます。これは就寝中は唾液の流れが少なくなり、昼間のように唾液が乳汁を洗い流してくれなくなることが原因です。口の中の環境が変化することで、母乳がそれまでのものとは違い、ちょっとした"いたずらっ子"となって虫歯の原因になりはじめるのです1歳半までは虫歯で受診する子どもの多くが、特に上顎と前歯の後ろ側に虫歯をつくっており、夜間に数回以上母乳を飲んでいます。同時に、このような子どもたちは食事の時間を含めた生活リズムが悪くなっていることもよくあるため、夜間の授乳回数が多い場合は昼間に外遊びをして夜はぐっすり寝られるようにしたり、授乳時には母乳をしっかり飲ませて頻回にわたる"ちょこちょこ飲み"を防いだりするといった工夫の提案も効果があるでしょう!
二度目の変身は、やはり成分には何の変化もない母乳がとんでもないものに大変身してしまいますこれは、市販の飲料(お茶や水を除く)やお菓子を食べるようになっているのにまだ授乳が継続されている場合に起こります。ショ糖が入った飲食物を摂取すると、歯面にプラークが付着しますが、プラーク中の虫歯菌は母乳中の乳糖からも酸を産生し、エナメル質を脱灰するようになります!子どもがこのような食生活の環境にいると、歯はあっという間に虫歯になり、進行も早くなります。そのため、授乳継続中はお菓子や市販の飲料を与えないようにするのがよいでしょう。逆にお菓子を与えたいのなら、授乳をやめるか授乳回数を少なくし、歯磨きを十分にうこなうよう心がけてこまめに歯医者を受診することを勧めます
母乳育児は素晴らしいものです!(ミルクや混合も同じく)それを成功に導くためには注意すべき大切な情報を知っておくことが大切です!
それではみなさん歯っぴーライフをお過ごしください