2025.03.06更新


こんにちは!歯科衛生士の池田です。
3月になり、暖かくなったかと思ったら急に寒くなったりgan寒暖差が激しい季節になりました。お体には十分気をつけてお過ごし下さいrabbit


さて、いきなりですが、皆さんはよく、「ご飯はよく噛んで食べなさい」と聞きますが、あれってなんでなんでしょう?

よく噛むことで食べ物が細かくなり消化しやすくなるのはイメージしやすいと思います。

他にも、よく噛むことで唾液の中のアミラーゼという消化酵素も分泌されます。

この消化酵素は糖を分解して細かくしてくれますscissors
お米をよく噛むと甘く感じるのはこの酵素の力なのですstar

ご飯

唾液には他にもいろいろなパワーが秘められていますburn

緩衝作用(中性に保とうする作用)
虫歯菌は食事で得た食べ物を餌にして酸を産生しますが、唾液はこれを中性に戻してくれる作用があります。
梅干しや、レモンなど酸っぱいものを食べると唾液がたくさん出るのはこの緩衝作用によって口の中を中性に戻そうとしているためです。

再石灰化作用
歯の表面は酸性に傾くことにより、脱灰といって歯が溶けはじめますが、唾液の再石灰化作用はこれを修復してくれます。

抗菌作用
お口の外から入ってくる菌から、唾液の中の免疫物質や酵素によって守ってくれています。

味を感じやすくする
舌にある味を感じる部分の「味蕾」へ食べ物と唾液が混ざり触れることによって食べ物本来の味を感じることができます。

自浄作用
口の中にとどまる食べかすなどを洗い流してくれます。


このように唾液にはいろいろなパワーがありますihi

上記の中で挙げた「抗菌作用」には唾液の中に存在する中の抗菌物質「lgA」という成分が重要な働きを担っています。

lgAはインフルエンザなどのウイルスが体内に侵入するのを防いでくれる働きがあるのですが、そのlgAの働きを高めるといわれているのが、ヨーグルトなどに含まれている「乳酸菌」です。

お腹に良いイメージのヨーグルトですが、唾液の成分を良くしてくれるのは意外思う方も多いのではないでしょうか笑う

ヨーグルト

唾液を増やすためには、よく噛むことだけでなく

◦十分な水分補給
◦お酒やタバコを控える
◦口呼吸でなく鼻呼吸を意識する
◦唾液腺マッサージ

などが有効です。

よく噛んで、美味しくご飯を食べて、体もお口の健康を保ちましょうnico

最後までお読みいただきありがとうございましたflower2

 

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