加熱式タバコの身体への影響
2022.08.16更新
皆さんこんにちは歯科医師の高嶋です
真夏日が続く中体調は崩されていませんか?
直射日光はなるべく避けてこまめに水分補給をしましょう
さて早速ですが今回のブログのテーマは 加熱式たばこの影響 についてです
加熱式たばこは、従来型の紙タバコと同様にタバコ葉を含むタバコ製品であり
ニコチンと呼ばれる依存性の高い化学物質が含まれています
現在も両者の有害性の違いについては研究段階でありますが以下の内容には注意が必要です
日本で販売されている加熱式たばこ製品は
①タバコ葉を直接的に加熱し蒸気が口を通じて肺に運ばれるもの
②加熱装置によりエアロゾルになった蒸気が、タバコ葉が入ったカートリッジ部分
を通過し、ニコチンを含む蒸気が口を通じて肺に送られるものがあります
加熱方法は異なるもののタバコ製品であることには変わりはありません
加熱式タバコの主流煙中には、一酸化炭素、アンモニア、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド等が検出されたとする報告があります
また従来のタバコと同レベルのニコチンや有害物質が含まれているとも考えられます
したがって有害物質が体内に取り込まれていることは明らかです
加熱式たばこは煙が出ない、あるいは見えにくいととされていますが、特殊なレーザー光を
加熱式タバコ使用者の呼気に照射すると、大量のエアロゾルを呼出していることが示され
従来の紙タバコ使用者の呼出煙と同様に大量のエアロゾルを呼出していると考えられます
また加熱式タバコは従来の紙タバコより害が少ないと謳われていますが
ラットを用いた研究により動脈硬化や心臓病の原因となる血管内皮機能障害が
従来の紙タバコと同程度もたらされることが明示されています
したがって仮に加熱式たばこに移行したとしても、心臓病や動脈硬化
の危険が減少することは期待できないと言えます
WHO世界保健機関は、タバコ使用の唯一安全なレベルはゼロ使用であると警鐘を鳴らしています