2022.07.02更新

こんにちは!お久しぶりですsheep

梅雨が明けいきなり蒸し暑い日々が続いていますが、みなさん体調は崩されていませんか?
7月に入り、本格的に夏がやってきましたねflower
水分補給をしっかりおこない体調管理、熱中症には気をつけて過ごしましょうstar

さて、本題に入りたいと思いますが今回は咀嚼についてお話したいと思います。
咀嚼とは食べ物を歯で噛み砕くことを指します。
現代では仕事や家事、育児など忙しい日々を送っている人が多いため、時間に追われ早食いになっていることが多いと言われてます。

咀嚼は、人間が生まれてから死ぬまでにみられる発達と減退の過程においても変化します。たとえば、加齢により口腔機能が衰退すると、徐々に咀嚼は困難となり、特に硬いものや繊維質のもの、弾力のあるものが食べづらく、品数が限定されると食事の楽しみも半減します。また、咀嚼力が低下した高齢者は、食事中に十分な食塊形成ができないままがんばって嚥下しようとするため、誤嚥や窒息に陥るリスクが高まることが危惧されます。さらに、咀嚼ができなくなり、食べにくい食品のある者は、循環器系疾患による死亡率が1.8倍、呼吸器系疾患による死亡率が1.9倍に上がると報告されています。

このようなことから、「噛むこと」が身体に良く大切であることについてみなさんに知っていただきたいです。

①唾液の分泌を促進する
唾液には食塊形成を補助することや食物の消化をサポートし、胃の負担を軽減してくれたり、唾液の味覚を敏感にするはたらきによって、おいしさが増すなどの役割があります。
②脳を活性化する
咀嚼で記憶力や集中力・判断力が高まり学習効果がある他、認知症QOLの改善につながります。
③生活習慣病を予防する
よく噛んで食べると、食後の血糖値の上昇を抑制できたり、咀嚼回数によって高齢者の食欲を調整することができます。
④誤嚥性肺炎を予防する
嚥下直前の食塊形態は誤嚥性肺炎の発症に関連し、咀嚼回数と嚥下直前の食塊は嚥下に影響します。

現在日本人が一食あたりに要する咀嚼回数は620回と言われてます。数字だけ見ても多いのか少ないのか今ひとつピンとこないと思いますが、昭和初期には平均1,420回咀嚼していたと言われているため、なんと半分以下に減っていることがわかります。
その咀嚼回数が減った要因の1つとして、食生活の変化や食品の加工技術によって、現代人の好むハンバーグやスパゲッティをはじめ、レトルト食品など、あまり噛まなくても食べることができるメニューが日常の食卓に並ぶようになったため、咀嚼をさほど必要としない食文化へ構築することになったと言われています。

時代の変化とともに食事の際に私たちが咀嚼する回数はどんどん減っています。その背景や、その結果何が起きているのか、「噛むことの大切さ」についてみなさんに知っていただきたいです。

噛むこと

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